「炒め物」は、家庭料理の定番メニューですよね。
しかし、いざ自分で作ってみると、お店のようなおいしさが出せない…なんて経験はありませんか。
実は、炒め物をおいしく作るには、ちょっとしたコツがあるんです。
この記事では、炒め物をおいしく作るための秘訣を解説していきます。
□炒めるときに気をつけることとは?
炒め物は、火加減や具材の順番、あおるタイミングなど、ちょっとした工夫で、味が大きく変わります。
1: 火加減
炒め物の火加減は、基本的には強火で、スピード勝負です。
特に野菜炒めのように具材が多い炒め物は、火力を上げて素早く炒めることで、水分が早く飛び、具材がベチャベチャにならずシャキッとした出来上がりに。
しかし、強火で炒めることに気を取られ、焦げ付かないように注意が必要です。
2: 具材の順番
炒め物の具材は、水分の多い野菜や火が入りやすいものは、最後に加えるのがおすすめです。
例えば、もやしなど、生で食べられるものは、少し温める程度で十分です。
また、余裕があれば具材を入れるごとに軽く塩を振ると、下味がついてよりおいしく仕上がります。
3: あおるタイミング
炒め物をあおるのは、全体を絡める時と、酒を入れた時です。
全体を絡める時は、あまりあおらず、具材を箸やトングで返すイメージで炒めます。
酒を入れた時は、水蒸気に包まれて火が通るので、しっかりあおることを忘れずに。
□食材別の「炒め方」のコツ
食材別に、美味しく炒めるためのコツを、詳しく見ていきましょう。
1: 野菜
野菜炒めが水っぽく仕上がってしまう原因の一つは、野菜に含まれる水分が外へ出てしまうためです。
お店の野菜炒めがシャキッとおいしいのは、下処理をした野菜を強火でさっと炒めているからなんです。
下処理とは、野菜に6割ほどの熱を入れておくことです。
お店では「油通し」といって、さっと熱い油にくぐらせています。
そうすることで、野菜の色を鮮やかにしたり、歯ごたえも残したまま手早く炒め合わせたりすることができます。
ご家庭で「油通し」が難しい場合は、沸騰したお湯に油を大さじ2加えて、30秒ほどゆでてみてください。
ざるに上げて余熱で火を通すと、「油通し」と同じような効果が得られます。
また、火が通りにくい食材は、小さめに切ったり、事前にレンジで温めたりすると、炒める工程がぐっと楽になります。
2: お肉
お肉をふっくらジューシーに炒めるコツは2点あります。
1つ目は、お肉に下味をつけることです。
お肉への下味は、塩、こしょうの他、塩麹もおすすめです。
下味をつけたあとは、軽く小麦粉をはたいて焼くと、お肉の水分が逃げていきません。
2つ目は、強火で炒めすぎないことです。
鶏肉のように厚みのあるお肉は、表面だけに火が入り、中は生焼けになる原因に。
油を引いたあと、やや弱めの火で炒めてみてください。
□まとめ
この記事では、炒め物をおいしく作るための基本的な3つのコツと、食材別の炒め方について解説しました。
火加減、具材の順番、あおるタイミングを意識することで、お店のようなおいしさに近づけます。
ぜひ今回の内容を参考に、色々な炒め物に挑戦してみてくださいね。