『蟹』が大好物。
という話をよく聞きますが、
私自身は、それほど蟹に思い入れがなく、
好きな食材ベスト10には、入らないのだけど、
それって、もしかして、
『私が本当に美味しい蟹を食べた事がないだけ?!』
という不安は、うっすらと感じていた。
ならば、
『究極の蟹料理を食べたい(食べさせて)』
ということで、向かったのが、
赤坂にある蟹料理の店『きた福』
もう、ここで何も感じないなら、
私と蟹は、今世においては、縁がなかったとしよう。
と覚悟ができるくらい、今いちばん旬な蟹料理店。
なかなか予約が取れないと思ったら、
個室が3部屋しかありませんでした
まず、最初に出される料理の数々
フグの白子焼や、自家製のカラスミを使った和え物、
鴨の焼き物など、どれもレベルが高いっ⤴
個室の雰囲気も、すごく良くて、まったりリラックスしていると
来た!!本日の北海道産 活たらば蟹!!!
これを、大将が目の前で手際よくさばいてくださいます。
お見事な手さばきで、あっという間に
たらば蟹のお刺身
つるりんと、なにもつけずに、蟹の塩気だけで美味しい!
そうこうしている間にも、
大将、今度はさっと湯にくぐらせて、
「ミディアムレアでお召し上がり下さい」
えーー!もうその言葉だけで、蟹に向かって
ひれ伏してしまいそうな威力。
私が、ひゃーひゃー言っている間にも、
大将は、手を休める事もなく、説明をしながら、
さくさくと蟹を取り分け、
たらば蟹1匹を、味わい尽しました。
ここでは、蟹で手が汚れたり、
蟹掘りに夢中になって無口になったりすることもなく、
ひたすら、美味なる時間を楽しめるのです。
優雅にお酒を飲みつつ、見事な蟹捌きに、
「ほほう」などど言いながら、
悪い政治家のような、怪しい笑みが思わずこぼれてしまう。
蟹を堪能した後には、
炊き立てのご飯と、たっっぷっりの北海道産イクラ
ご飯2杯にたっぷりイクラをのせても、まだ余っていました。
蟹を美味しく食べさせるプロの技と、
均一になってしまいがちな、蟹の味を飽きさせないようにと、
計算された創意工夫が、流石の一流店。
「蟹のこと、何も分かってなかったです」
と、潔く敗北宣言。
初めて、本当に美味しい蟹の味を知りました。
でも、
新たな問題が・・・
もう、この店じゃなきゃ、蟹は食べられない
結局のことろ・・・
蟹には、あまりご縁のなさそうな私です