外苑前に、ミシュラン1つ星の天ぷら。
モダンな雰囲気と、
和食ならではの『日本のおもてなし精神』が
メキメキと評価を上げている、こちらのお店に
伺いました。
当日の夜は、雪の予報にも関わらず、満席の店内。
カウンターのお客さんの期待に満ちた様子と、
真剣な表情で素材と向かい合う店主。
このキリリと締まった空気感は、
日本の食文化の伝統芸術だと思う。
天ぷらといっても、ただ手元にある食材を、
カラッと美味しく揚げればいいという時代ではなく、
たとえば、
車海老は、6時間前におろして、甘みを最大限に引き出す。
鱚は、数日おいて、旨味を熟成させてから、さばく。
帆立は、揚げたあとも、中心部分は動くらいレアに仕上げる。
蓮根は、産地ごとの食感の違いを際立たせる。
等々、ひとつひとつに、魂を込めた仕事がなされていて、
ひと口ごとに、季節のうま味を、味わえる幸せ。
それぞれの季節に、また再訪したい天ぷらでした。
ごちそうさまでした