ふぐは美味しいのか

「ふぐって、美味しいと思う?」
と聞かれ、
「そんなに美味しいとは思わない」
と答えるのは、
「美味しいふぐを、食べた事がないのだ」
と思われそうで、(実際そうなのだけど)
なかなか明言しにくいものだ。
ふぐの季節を心待ちにしている日本人は
沢山いるのだから、きっと下関の老舗のふぐなどは、
格段に美味しいのだろう。
行ってみたいな。下関。
と、思いながら横浜でふぐを食べていました。
DSCN8970.JPG 家族で個室を利用。
DSCN8975.JPG DSCN8976.JPG
DSCN8978.JPG DSCN8982.JPG
刺身、焼き物、揚げもの、鍋。
ふぐは、『コースで味わい尽くすという』
スタイルを考えた人がえらいと思う。
ふぐの唐揚げだけ、ころん と出されても、
鶏のから揚げのほうが旨いぜ。となる。きっと。
刺身だけ出されても、
平目のほうが味があるし、中トロのほうが華があるってもんだ。
でも、ふぐをコースで頂くと、
刺身の淡白な味とコリコリした食感が、次の焼き物の
ふっくらとした身を引き立てるし、その後に続く
揚げもので、コクが加わり、鍋に火がつく頃には、
DSCN8986.JPG ひれ酒でほろ酔い気分。
出汁の旨味がたっぷり出た雑炊で締めれば、
「いいねexclamationふぐグッド(上向き矢印)手(チョキ)
と誰しもが言ってしまうだろう。
スタートから、ゴールまでのストーリーが上手く出来ているのだ。
演出によって、付加価値を高めている高級食材。
食の世界のスターの地位を確立した『ふぐ』を
味わい尽くした週末でした。