夏休みの終わりに

『女の肌は、夏に老ける』
という、女性誌の特集があったが、
『母親のシワは、夏休みに増える』
という特集も組んでもらいたい。
猛暑の中で、子供達の手を取り、
屋外プールに付き添い、夏祭りの山車引きに付き添い、
公園で逆上がりの練習に付き添い、
ぐずって道にしゃがみ込み、歩かなくなる息子を、
茫然と見下ろしていると、
太陽がジリジリと、コンクリートと肌を焼く音がした。
もっと暑い日差しの下で、遮るものもなく、
その日に食べるものもなく、
育児をしている母親が同じ地球にいるのだ。
自分の幸せを噛みしめろ。と、太陽が怒りを込めて
毎日照りつけているように感じた。
そうだ、息子達の育児など、
「静かに!」「危ないでしょっ!」「いい加減にしなさい!」
と、言い続けていればいいのだ。
85回位、言い続けていると1日が終わる。
夏休みは、親が忍耐を試される期間。
このシミも、このシワも、真っ黒になった両腕も、
くいしばって欠けた歯も、枯れた喉も、
夏休みに母として頑張った証拠です。
明日から新学期。
子育て中の皆様、おつかれまでした。
夏休み最後のおやつは、
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バナナケーキとTWGの紅茶。