ミックスベジタブル。
どうしても、好きになれない食材である。
まず、自分で買う事はない。
でも、このミックスベジタブル、
私が子供の頃は、学校給食に頻繁に登場した。
ホワイトシチューにも入っていたし、
コロッケにも、煮物にも、サラダにも、
『ちっとも美味しくないのに、いつでも入ってる』
たぶん、私と同世代の子供達は、そう思っていたと思う。
そして十数年後、大学で管理栄養士を専攻し、
『ミックスベジタブルの謎』
が、解けたのだ。
この食材、学校給食のメニューでは、
実に、使い勝手のよい食材なのだ。
カロチン、ビタミン、食物繊維、計算上もバランスよく、
価格も安定している。
オレンジ、黄色、緑が入ると、とりあえず可愛くまとまるし、
どんなものに入れても、そこそこ融合する。
（特に美味しくなったりはしないのだけど）
もう、子供の頃に嫌いだった事は棚に上げて、
学校給食のレポートには、
「すまん、子供達よ」と言いながら
ミックスベジタブルを使いまくった覚えがある。
それでも、卒業できたのだから、
ミックスベジタブルの乱用は、認められていたのだ。
で、
本日はなぜミックスベジタブルの話をしているかというと、
冷蔵庫を開けたら、

とうもろこしと、にんじんと、グリンピース
この食材達が、旬で出揃うのは、
実は、とてもわずかな期間なのだ。
もしかして、ミックスベジタブルも冷凍でなく、
旬の食材を使えば、美味しいのかもっ

それぞれの食材に適した時間で別々に茹で、
きちんと作ったミックスベジタブル
ちょっと、美味しそうかも
ここは、あえて、給食風に盛り付けて、

こんな感じ。
なんだか、懐かしいなあ
旬の食材で作れば、栄養価も高く、
食感もよく、味も濃い。
のだけど、
やっぱり、この組み合わせ、どうもやぼったい。
それぞれ、1つ1つは、大好きな食材なのだけど。
食は、味だけでなく、イメージや記憶に左右されるもので、
それは、こもごもの事情が絡まりながら、
きっと、懐かしい記憶に変わってゆくのでしょう。