4月に入って、新しい環境で
生活を始めた人も多いと思います。
そろそろ終わりを迎えた桜の木の下で、
まだまだ新しい春の季節のペースをつかめず、
ため息をついている人もいるかもしれません。
私なんて、長男が6歳になった今でも、
育児と仕事の両立に、ちっともペースをつかめず、
ため息をつかない日はないくらいです。
でも、桜を見上げながら家族でお弁当を広げると、
一瞬、クラっとするくらいの幸せを感じたりするのです。
4秒くらいですが。
次の瞬間には、
「だから、お茶こぼれてるって言ってるでしょ
」
みたいな事で、静かに幸せにも浸っていられない日常です。
この4月から、私の文通友達である友人が、
2人目の産休を終えて職場復帰しました。
共に頑張りましょう!と応援の気持ちを込めて、
私が書斎の机の中に入れて時々読み返す、
与謝野晶子の歌を紹介します。
『腹立ちて炭撒き散らす三つ子の為すに任せて鶯をきく』
癇癪を起して部屋を汚す3歳児を、
叱る事もなく、後始末する事もなく、
母は、悠然とウグイスの声を聴いている。
育児と仕事の両立というのは、
こうあるべきなのでしょう。
11人の子供を育てながら、歌を作り続けた
与謝野晶子の偉大さを、母になって実感します。
子供が騒いでも、お茶をこぼしても、
お弁当をひっくり返しても、
ひらひらと舞い散る桜の花びらに、
過ぎゆく季節を愛おしく、穏やかに感じる母でありたい。
気持だけは、いつもそう思っているのですが
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新しい季節に、幸せな出来事がたくさんありますように。

