旅の友

旅行に行く前に、
どの服を持っていこうか、とか、
どの靴をはいていこうか、と悩むのと同時に、
「どの本を持っていくか」
と考えるのが、私の習慣になっている。
本なんて、どこで読んでも同じ。
  では、ないのである手(パー)
その土地の空気、気温、音、匂いを想像しながら
本を選ぶのは、旅の前の高揚感を更に高める。
そして、持参した本が、その街並みにぴったりだと、
旅は何倍にも印象深いものになる。
今回の旅の友は、こちら、
DSCN2874.JPG 『美食礼賛』
フランスの政治家、ブリア・サヴァランが、180年以上前に
書いた本なので、ちょっと古典調なのだが、
解説によると、
『食こそ、精神生活の根源であることを、実証的に説き明かした1冊』
ということになる。
いいじゃないのーグッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)
ほんの一部を抜粋すると、
「美味美食を礼賛するのは、特に機知豊かな人たちである。
 美味を愛するには、幾多の鑑賞力と判断力がいるのである」
ふむふむ目
美食の国の政治家である哲学者に、そう諭されると、
私のような、ただの食いしん坊も、
面目が立つというものだ手(グー)
美味しいものは、
味覚、視覚、聴覚、活字、映像、全てで味わいたい。
ビーチで読む推理小説。
高原で読むエッセイ。
言う事を聞かない子供達を、
怒鳴りながら読む恋愛小説というのも、オツなものだ。
DSCN2788.JPG
旅の目的は、パリのカフェでサガンを読む。
なんていうのは、どう?
ちょっと、ベタすぎて、フィガロの特集っぽいか・・・