日常へ

先日、ブログにて、来月からのレッスン再開の
お知らせをいたしました。
再開するにあたって、いろいろな事を考えました。
被災地では、また食事も満足に取れない人が沢山いる。
それなのに、「おもてなし料理」というのは、
いかがなものか?!
生徒さんの中には、それどころじゃない方も
いらっしゃるかもしれない。
食材の流通も不安定で、材料が揃わない心配もある。
交通事情も完全ではない。
もう少し自粛したほうがいいのではないか?
そんな不安を抱えながらも、再開を決めた後、
いろいろな方から、メールをいただきました。
『ブログを読んで、日常に戻す事の大切さに共感しました』
『震災の後のブログで、元気になりました』
『早く、また一緒に楽しい時間を過ごしたいです』
など、本当にうれしいメールを沢山いただきました。
新聞の活字には、まだまだ辛い文字が並んでいます。
未だ不安材料が、完全に拭えぬまま、
日常に戻りつつある、テレビのバラエティーに
違和感を覚えるのも事実です。
いろいろな思いが交錯する中で、
私は、ささやかでも、お料理を通して、
ほっとできる空間を提供する。
そう決めました。
先日、ブログにも書いた、宮城の友人から、
今度は、こんなメールが届きました。
『昨日、久しぶりにパンを食べました。
シンプルな、ライ麦パンがおいしかった。
お料理を通して、周りの人を幸せにできる仕事は、
本当に、素敵で素晴らしいと思います。
早く、お料理教室を再開して、生徒さん達に幸せを
分けてあげて下さい。みんな待っていると思いますよ』
被災地の人から、激励されて、どうする私。
そうつぶやいて、少し涙が出ました。
お教室にいらして下さった方が、
皆さん、笑顔になるように、
私も精一杯頑張ります。
皆様にお会いできるのを楽しみにしています。