レシピができるまで

自宅で、お料理教室を始めてから、
毎月、違うメニューをご紹介し、そのレシピの数は、
200を越えています。
お教室のレシピができるまで。
それは、とても長い時間がかかります。
メインは、魚にするか、肉にするか。
煮る?焼く?蒸す?
ソースは?付け合せは?
例えば、メインをサルティンボッカにしたとする。
本来、仔牛で作るものですが、仔牛は手に入りにくいので、
食材を変えてみる。
豚、鶏、牛。
一通り作って、牛に決めて、家族に実験。
「ママー、これ、美味しいねえ。何ていうの?」
なんて声が聞けたら、そのまま試作を進める。
薄切り肉をそのまま使う、重ねて使う、塊肉を叩く、
どれが一番うまくいくだろうか?
ソースは、甘め?酸味を利かせる?
ベースは、フォンドボー?フォンドヴォライユ?
同時に6人分を作って、温かいタイミングで出すには
どうしたらいいだろうか?
中に入れるハーブはセージのままか、バジルに変えてみるか?
試作。試作。試作。
「ママー、もうこれ、いやーむかっ(怒り)違うの作ってexclamation
気にせず、試作。試作。
だいたい納得したら、レシピにするために、
分量をチェックして、1度レシピにまとめる。
同じ作業を、前菜2品、デザートと、続けて、
出来上がった4レシピを並べる。
4品を順番に食べた時の、バランスは?
時間内にできる?お皿は重ならない?
似たような味が続かないか、ムースはこの時間で固まるか、
使う食材が1ヶ月間、安定して手に入れる事ができるか、
レシピは、難しすぎないか、簡単すぎないか、
そして、
このお料理は、美味しいか?
それは、楽しくもあり、孤独で不安な作業でもあります。
全く、アイディアが浮かばず、パソコンの前で、うーーんふらふら
唸っていると、目の前にある、全ての物体がとても不思議な物に見えてきます。
鉛筆の太さ、セロテープの粘着力、クリップの角度。
「ああ、これを作るのに、どれだけの人が、どれだけの苦労をしたのだろうexclamation&question
クリップをスタンドライトにかざし、
「よく見ると、このねじり具合が絶妙だ」
「えらいっexclamationよく頑張ったexclamation×2
     ・・・・・・犬
  そんな事で感動している場合ではない。
     レシピを考えなくてはっあせあせ(飛び散る汗)
このようにして、365日レシピを考え続けております。
今年も、皆さまに
美味しいるんるん と言っていただけるレシピをたくさんご用意して
お待ちしておりますわーい(嬉しい顔)