たまには両親に親孝行でも、という事で、
昨夜は、子供達を主人に預け、
両親と私の3人で食事に出掛けました。
選んだお店は、新子安にある『すし 八左ェ門』
人から「素晴らしい名店」と聞いていたけど、
あまり、事前知識のないまま、
とりあえず、両親を連れて、新子安の駅に降りる。
地図を見ながら、歩く![]()
5分くらい歩くと、お店の住所のビルの前に着くのだけど、
寂れた感じの、暗いビル。
看板もない。
お店のある気配もない。
誰もいない。
でも、住所はここなんだけど。
とりあえず、3階まで階段を上ってみる。
ええぇぇ![]()
ここですか![]()
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ちょ、ちょっと・・・
大丈夫![]()
普通のドアだし、しかも閉まってるし![]()
ただでも、初めてのお寿司屋さんは、
ちょっと緊張するってのに、この入口はかなり、
足がすくむ。。。。
しばし、3人で階段の下からドアを見上げ呆然
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入る前から、とっても弱気な気分![]()
でも、せっかく予約もしてあるし、
気分は朝からお寿司だし、
思い切って中に入ると、
なんと![]()

そこには、外から想像できない、
素晴らしい空間が![]()
漆喰壁に白い無垢のカウンター。
奥には竹の柵で囲った坪庭がダウンライトに照らされ、
なんとも、いい感じ![]()
「どう?いいお店でしょ?」
手のひらを返したような強気な発言![]()
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しっとりと落ち着いた店内は、
これから始まる舞台の前の高揚感を更に高める。
お寿司というのは、本来、こういうものである。
日本人として、この空間で、この寿司を食せることに、
深く幸せを感じさせるような、豊かな時間。
大将、一人だけで全てをまかなっているので、
お酒を頼むタイミングも難しいのだけど、
そのペースでさえ、雅なものと感じられる。
一流の技を目の前に、ゆっくりと進む時間の中で、
極上の握りを味わう。
贅沢なひととき。
「いやぁ、たまには回ってない寿司もいいなあ」
「パパは黙って食べてて![]()
」
厳選されたネタと、丁重な仕事。
使っている寿司酢は、伝統的な江戸前寿司の手法を
用いて、酒粕と赤酢を使って作ったもの。
ガリは塩気と甘味を押さえ、酸味とわずかな渋みが印象的。
シャチホコのように、ピンと立ち上がった青柳や、
口の中でとろける大トロ。
厚みのある、まったりとした、あおり烏賊。
軽くヅケにした、赤味。
それぞれの寿司の上に塗られる、煮きりや、ツメや、
レモンの数滴が、ネタの風味を最大限に引き出しています。
特に鯵と雲丹は、私が今まで食べたお寿司の中でも、
一番美味しかったかも![]()
寿司屋のカウンターで、1品づつ、シャッターをきるのは、
少々、無粋に感じるので、1枚だけ。

車海老は、芝海老で作った甘いそぼろをはさんで握ってくれます。
まっすぐに伸びた美しい車海老。
どの握りにも、丁寧な仕事が味に活かされています。
お寿司は、全ておまかせで、だいたい1人15000円位。
銀座で同じネタを食べたら、倍以上すると思われます。
家からこんな近くに、こんなお店があったとは!
ほとんど、常連客と、口コミ客のようですが、
あまり、人に知られたくないお店ですね。
またしても、凄いお店見つけちゃった![]()
ごちそうさまでした![]()

