モダンベトナム料理『An Di』

 

グルメなお友達が予約してくれたお店、

ベトナム料理『An Di』(アンディ)。

外苑前から徒歩7分程の裏通りにあります。

 

 

わりと目立たない隠れ家風。ワクワク

 

 

店内はこじんまりと、センスよく、

可愛らしくまとまっています。

かなり人気店なようで、火曜日っていうのに、

店内は満席。

予約は、お友達が

1か月以上前に取って下さっていました。

 

 

スタートはバインミーから。

いきなりお腹にたまりそうな1品で、

ちょっと、ひるみましたが

グレープフルーツと肉と香草の組み合わせが

初っ端から、スタンダードなベトナム料理の

イメージを、超えるものでした。

 

 

八女茶のペーストに、ナッツ、果物、豆など

色々な食材を、テーブルで混ぜ合わせる、

ティーリーフのサラダ。

 

 

生春巻きの中には、なんと茗荷とタコ。

茗荷を香草に見立てている、斬新な春巻き。

 

 

フリットには鮎とコーヒーのソース

 

 

 

メインの鹿は、とても柔らかく、

クミンとキウイの相性も斬新!

 

とにかく全ての料理がモダンです。

見知ったベトナム料理ではなく、

ベトナム料理をオマージュした面白さを

楽しませてくれるお店でした。

 

そして、これはたまたまかもしれませんが、

『苦み』を前面に持ってきた料理が多かったです。

 

グレープフルーツの苦み

茶葉の苦み

茗荷の苦み

カカオニブの苦み

肝の苦み

香草の苦み

 

ほぼ全ての料理に『苦み』を感じ、

これはもちろん、計算の上ので『苦み』なので、

『納得のいく洗練された苦み』であるのですが、

かなり、衝撃的でした。

 

『甘み』『塩味』『酸味』『苦み』

の4大味覚のうち、『苦み』だけは

経験値がないと美味しいと感じられないと

言われている味覚です。

 

大人になってわかる『苦み』を、

早くから理解している子供は、

好き嫌いが少ないし、味覚のバロメーターも

高い傾向にあります。

 

きっと、ここのシェフは、

グルメなお子様だったに違いない!!

『苦さ』を上手に出すのは、『酸味』を出すより、

ずっと難しいです。

若いのに、これだけの苦みを操る事ができるなんて、

凄いなあと思います。

やっぱりこれは才能なのでしょうね

 

 

最後は、生姜のジュレを添えたフォー。

 

 

 

山椒とバジルの苦みを効かせたジュレと

ブランマンジェ。

 

1歩先を行く、新しいベトナム料理。

今回は、あまりお酒を飲めませんでしたが、

料理に合わせたペアリングが評判のようです。

 

この料理に、アルコールの苦みが加わると、

どんなミラクルが起きるのか、

次回は是非、体験してみたいです。