読書という娯楽

あまり趣味がないので『読書』は数少ない娯楽。

年をとって、料理が出来なくなったら、

朝から図書館に入り浸る老人になろうと決めてる。

 

この夏休みは10冊くらいの本を読んで、

つい最近読み終わったのが、こちら。

 

 

タイムマネジメントの本は流行しているので

何冊か読んでるけど、その中でもこれは

なかなか面白かった。

 

「時間が足りない」

「もうこんな時間」

「やることがありすぎ。忙しい」

 

は世界共通で、その解決方法も本によって様々。

ロジカルに時間の使い方を説くものや、

メンタルに改善を求めるもの。

どれも、読み終わった後で時間が有効に

使えるようになった試しがないので、

私自身のダメっぷりを情けなく思っていのだけど、

この本は、そんな私もちょっと救われる内容でした。

 

人間は進化するほど、時間が足りない。

 

うっすら感じていたけど、確かにそうだよね。

釜で火をおこすところから、

ガスが登場しただけで、本当はゆとりの時間が

大きく増えたのに、絶対明治時代より忙しいもの。

 

オーブンで1時間焼くのは待てるけど、

レンジで9分て書いてあったら「遅っ」って思う。

手紙を出して返事を1週間待つことができたのに、

メールで3日待たされると不安になる。

LINEですぐ返事をしないと「既読無視」と言われ

ネットが重くて30秒も待たされたら、

もうイライラが止まらない。

 

進化と共に、スピードが上がってきて、

全速力で走らないと追い付かない。

 

いつも時間が足りなくて、いつも急いでいるのに、

全然時間が余らない。

この本によると「それは人類の宿命だから諦めよう」

というような解決(解決はしていない💦)で、

それは、実は現代人のすべてが誰かに

言ってほしかった言葉だったのだなと思いました。

 

そう、私が特別に時間をうまく使えていないわけではない。

みーんな急いでいるし、みーんな忙しいのだけど、

みーんな上手に時間を使えていないのだと。

そう言ってもらうと解決(全然解決してないけど💦)、

したような気持ちになる。

 

先日ちょうど、渋谷に出かけた時に、

ビルの中のスタバに入ろうと

エレベーターを待っていたら、

こんな看板が。

 

 

『エレベーターをお待ちの間に注文できます』

 

えええ!

どんだけ開かずのエレベーターなの??

 

と思ったら、すぐにエレベーターが来て、

扉が開いたら、目の前が注文カウンターだった。

 

みんな10秒くらいも待てないんかーい

 

急いで急いで、もはや何のために急いでいるか

よく分からないけど、時間に追われている日々。

でも、それはあなただけじゃない。

そして、あなたが悪いわけでもない。

 

急いだわりに、何も身につかなくても

落ち込む事なんてないよ。と。

そんなふうに慰めてくれる良書でした。