『粉と卵』というのは、
材料のことではなく、
奥沢にあるケーキ屋さん。
生徒さんから、
「ここのスイートポテトが、すごく美味しい」
と聞いていて、食べてみたかったのですが、
奥沢周辺まで行く用事があり、
「そうだ、スイートポテトだ!」
と、頭の中の『美味しいものリスト』の引き出しが、
ぱーんと開いたのでした。
奥沢の駅から、徒歩ですぐ。
ありましたスイートポテト
せっかく来たから、10個くらい買って、
冷凍しておこうと思っていたのですが、
「できれば、3時間以内に食べて下さい」との事。
スイートポテトの周りが、薄くキャラメイゼされている為、
そのカリカリ感を味わうなら、数時間で食べるのが
ベストなのだとか。
へぇーなんだか、お店のスイートポテトに対する
熱い想いが伝わるような、説明を聞いて、
3時間以内に家に帰れない私としては、
「じゃあ、今、ちょっと食べてみようかなあ」と言ってみた。
今、ここで
椅子もないのに
立ち食い
と、怪訝な顔をされるかと思ったら、
ニコニコしながら、持ち帰り用とは別に、ひとつだけ
紙に包んでくれました。
立ってケーキを食べるなんて、
2児の子育てをしている母としてあるまじき行為
でも確かに美味しい
これは、何? スイートポテトというか、何だろう?
普通にイメージする、一般的なスイートポテトとは違って、
クリーミィで濃厚
スイートポテトは、どこのケーキ屋さんでも、
下の端の目立たないポジションにいて、
どうも、垢抜けないキャラクターですが、
ここのスイートポテトは主役を張れる味わい
お店こだわりの、カリカリ感が絶妙なバランス
なんだけど、これは、3時間保つかなあぁ。
このスイートポテトのカリカリ感を体験するには、
奥沢に住むか、立って食べるか
走って帰るという手もある。
それから、家に帰って、バーナーと砂糖で、
もう1度キャラメイゼ
ってのもありかな。
でも、まあ、周りがしっとりしても、全然OKです。
今まで、スイートポテトはわざわざ買ってまで
食べたいと思ったことがないけど、これなら、
この1品を目指して買いに行ってもいいですね
もう1度、今度は美味しい紅茶を入れて、
ゆっくり味わいながら、いただきます
白楽ベーグル
子供ができて、大きな変化のひとつとして、
『散歩』という行動が日常的になったこと。
もともと、旅行に行く時も、「旅のしおり」を
作ってから動きたい私にとって、散歩というのは、
どうしても、目的意識が薄い行為のように思えていたのですが、
これが、意外と新鮮な発見があるものなのです。
まず、地域の地理に詳しくなる
避難所に指定されていた公園を見つけた時は、
「おーここかあーっ
助かった
」
と、嬉しくなり、
駅から全く逆の方向に歩いても、自宅に着く事が
分かった時には驚いて,
「私って、どういう場所に住んでるのだろう」
と帰ってから、地図を開いて確認したり、
今まで気にも留めなかった細い階段を登ると、
思いがけない風景が臨めたり。
中でも、裏通りのアンティークショップや、
美味しいアイスクリーム屋さんや、
雰囲気のいいカフェなどを発見すると、
散歩も、ぐんと充実度が増して楽しい気分に
ここ、『白楽ベーグル』も最近のお散歩で見つけたお店。
白楽駅なら、神大に向かう途中にあります。
「今度は、ここでランチしてみようね」
と、子供と約束をしていました。
ベーグルは、全てテイクアウトできます。
お店でいただく時は、好きなベーグルとスープの
セットや、ベーグルサンドなどもあります。
おすすめは、黒豆のベーグル。
甘く煮た黒豆が、ベーグルとよく合うのです。
持ち帰って、翌朝食べるより、その場で出来立てを温めて
いただいたほうが、やっぱり美味しい。
テーブル席とカウンターに分かれている店内も、
居心地のよい空間でした。
まだまだ、散歩によるローカルな話題はたくさんあるのですが、
また、こんど順番にご紹介します
ジランドール
新宿のパークハイアット東京にある、
『ジランドール』
場所柄、平日はビジネスマンが多いのですが、
休日は、意外とファミリーも多く、
上質なサービスの中で、子供連れでも、気持ちのいい
時間が過ごせます。
ここ、『ジランドール』でも、
メインダイニングの『ニューヨークグリル』でも、
1皿のポーションが、とても大きいのが特徴。
メニューには、書いていないけど、アラカルトなら、
ハーフポーションにもしてくれるので、
子供用には、ハーフサイズで注文するとよいです。
パークハイアットでは、レストランの他に、
1階のデリカテッセンが、面白い
厳選された食材や、調味料が、ミュージアムのように、
陳列されていて、見ているだけで楽しいのです。
1階のデリカテッセン、2階のペストリーブティック、
3階のコンランショップで、私は半日居ても飽きません
今日のお買い物はこちら。
ラベンダーの蜂蜜。
千葉のピーナツと北海道の牛乳で作ったバター。
ジランドールで美味しかったトマトケチャップ。
早速、自宅で作ってみました
『ラベンダーの蜂蜜を使ったローストポーク』
豚ロース塊肉に、塩、コショウをして、
ハチミツをぺたぺた、適当に塗って、その上から、
おろし生姜を、べたべたと、適当にのせて、
お醤油を全体に、じゃーっと適当にかけて、
1時間位置いて、オーブンで焼いただけ。
全然レシピになってないけど
本当に、適当に作ったので、このままなのです
勢いに乗って作った料理って、
「お、意外とこれ、美味しい」
って思ったりするのだけど、
次に作ると、同じものを再現できなかったりしませんか?
毎回、肉の質や分量も同じではないし、
体調や、気分や、やる気や、下心や、
いろんな要素で、味は変わるもの。
この週末、ちょっぴりいいことがあった私は、
本日のきまぐれ料理も、なかなかよいお味に
仕上がりました
フロリレージュ
昨年末から、ずっと行ってみたかった、
今、いちばん注目のフレンチレストラン、
『フロリレージュ』
3つ星レストラン『カンテサンス』で、スーシェフを
していた川手シェフが独立して開いたお店。
まだオープンして半年ちょっとなのに、
既に予約が取れないレストランとしても、
有名になりつつあります。
場所は、青山。
入口がちょっと分かりにくい。
進むと行き止まり
隠れ家っぽいじゃん
入れないのに、好評価
そこらじゅうの壁や、柱を押したり引いたりして、
入店 (ほっ)
ディナーは、すべてシェフのおまかせなので、
メニューは出てきません。
なので、ワインもソムリエの方におまかせして、
お料理に合わせたワインを、それぞれグラスで
頂くことにしました。
私が昨年、いちばん感動したレストランが『カンテサンス』
でしたが、今年最初に感動したのは『フロリレージュ』かな。
たとえば、こちらのスペシャリテ
フォアグラの重さとメレンゲの軽さを表現したもの。
フォアグラのまったり感と、へーゼルナッツのメレンゲが、
口の中で溶け合い、至極の1皿。
とにかく、とにかく幸せだ
極上の味というのは、舌で美味しいだけでなく、
香りが沸き立つのです。
調理することによって、素材本来の香りを更に
鮮明に引き出すという技術は、
超一流のシェフにしか、できない業だと思います。
それぞれのお皿に合わせていただいたワインの
マリアージュも素晴らしい。
そして、デザートの、この1皿も印象的でした。
土の中から、芽が出ている
本当に土のような食感のショコラの下には、
トリュフのババロア
目を閉じて、うっとりしたくなる1皿。
ストーリーを感じる、お料理の数々。
明日から、また頑張ろうと、思えるひと時でした。
こちらのお店、今でも週末は数ヶ月の予約待ちですが、
今年のミシュランが出たら、きっともっと予約困難な
レストランになるはず。
グルメな彼と、味にうるさい女友達と、
自分の為の上質なご褒美に、お勧めのレストランです。
ごちそうさまでした。
金麦
サントリーさんより、
「生徒さんと、どうぞ」と、
こんな沢山の『金麦』が送られてきました。
金麦という名前の通り、
麦の味がしっかり残る発泡酒。
今回、お教室では、ワインにも、ビールにも、
もちろん発泡酒にも!よく合うメインをご紹介。
『豚バラ肉のカルボナード』
おうちでも作って、お土産の金麦で、乾杯して下さいね
ひなまつり
男の子2人の我が家では、ひなまつり
といっても、あまり気分が盛り上がらないのですが。
お昼ごはんに、こんなのを作ってみました
ひなまつりの日は、改めて、この家に私しか
女がいない!という事に、気がつきます。
この家で、唯一の女ならば、
「女王として、君臨するのだ」
と、思っていましたが、
日々、傍若無人な子供達の世話に追われ、
体力消耗と睡眠不足で疲労困憊
女王というより、お付の下女という現実
いつか、きっと、女王の座に
と、下剋上を夢見る、私のひなまつり でした
金沢・銭屋×ベージュ東京
金沢の老舗料亭、『銭屋』と、
銀座『ベージュ・アラン・デュカス東京』との、
コラボレーション・ランデブーへ、行って参りました。
場所は、銀座シャネルビル10階の『ベージュ・東京』
シャネルのエスプリを感じながら、
フランス料理を味わうという、コンセプトのもと、
入口のエレベーターボタンも、シャネルマーク
レストランの椅子もソファも、シャネルの特注品です。
もちろん、お店のスタッフもシャネルスーツ
この空間そのものが、シャネルのアミューズメントパーク
本日は、和食とのコラボレーションなので、
どのメニューにも、和食のエッセンスが効いています。
オマール海老のソースに葛を使ったり、
万寿貝に酒盗ソースを合わせたり、
ロックフォールと河豚を1品にしたり、
ダックワーズのクリームが、ゆべしを使ったものだったり。
いちばん印象に残ったのは、これ。
たっぷりの、ずわい蟹と蟹味噌を一緒に炊き上げたご飯。
お皿には、シャンパンで蒸したお魚と、トリュフのソースが
添えてあって、
蟹+蟹みそ+シャンパン+トリュフ=美味しいに決ってます
そして、お料理に合わせて選ばれたお酒が出てきます。
ワインの中に日本酒が組み込まれると、酔いが回ります
店内の窓からは、銀座の街並みが見えるのですが、
日本の一等地を見下ろして、高級ブランドとして、造りこまれた
空間で食事をする。
というのを、「居心地いい」と感じるか「居心地悪い」と感じるかは、
意見の分かれるところですね。
レストランへ行く前に、下の階のシャネルブティックで、
たんまりとお買い物をして、
「買い物しすぎて、お腹空いちゃったわ。上のレストラン、
用意しておいていただけるかしら?」
みたいに使える人には、空間と一体化できるので、
かなり快適なレストランだと思われます。
現世では、もうそんな展開は期待できそうにない私も、
しばし、非日常空間に憑依させていただきました。
最後に出てきた、シャネルのチョコレートの味が
とっても、シャネルのイメージに合っていて、
食事の締めくくりに、ぴったりでした。
ごちそうさまでした。
かぼちゃ
かぼちゃをいただきました。
かぼちゃといっても、こちらのかぼちゃ、
お値段 1個 2000円
て、事は、この半分で 1000円だ
1000円て事は、
1000円札を出しても、お釣りが来ないって事だ
つまり、
高級かぼちゃって事だ
こちらの、お坊ちゃま、お名前を
『栗マロンかぼちゃ』と言う。
売っているところは、新宿伊勢丹。
食材の田園調布でございます。
通信販売も行っているようで、お坊ちゃまのお育ちの
解説つきのHPも用意されています。こちら
さあ、何を作りましょうか?
かぼちゃをまな板にのせて、軽く緊張するのって、初めての体験。
とりあえず、蒸すか。
至極普通の調理法しか、思いつかない
蒸した。
美味しそうな黄金色に蒸し上がり、この時点でいい感じ
塩をふって、食べてみたら、それだけれも美味しい
どんな風に美味しいかというと、
『頭のいい、育ちの良いエリート』というお味。
頭のいいかぼちゃって、どんなよ
これはね、食べていただかないと、説明できないなあ。。。
とにかく、スカスカしてなくて、
しっかり中身がつまった濃い味です。
かぼちゃは、当たりハズレが多い食材だけに、
こういう、間違いのない手堅いエリートは、
常に一定の水準を満たしているという安心感があります。
いやいや、かぼちゃの世界も2極化ですかね。
シンプルに味付けしたかぼちゃサラダの中は、
ドライクランベリーと、ローストしたアーモンド。
栗のようなかぼちゃの風味が、ドライフルーツと好相性
お坊ちゃまも、この調理法を気に入ってくれたようで、
ご機嫌な1品になりました
皮も捨てることなく、油で揚げてチップスに。
皮の苦味と、少しついている身の甘味のバランスがよくて、
あっという間に食べきってしまいました。
生産者の愛情を、たっぷりかけて育った、栗マロンかぼちゃ。
堪能させていただきました。
ごちそうさまでした。
葱と麦のスープ
近所のフードプラザで、
2本198円のリーキを見つけました
リーキ(ポロねぎ)は、ほとんど輸入もので、
1本700円~800円くらいするものが、主流でしたが、
最近は、国内でも生産されるようになって、
お値段の安いものも、たまに見かけるようになりました
美味しいけど、なかなか手が出ない食材でしたが、
よく見ると、このリーキは、横浜の小机で、生産されているらしい。
小机の生産者さん!!、
これからも頑張って作って下さいねー
と、いうことで、
今日はリーキをたっぷり使ったスープをご紹介
用意するもの、葱と大麦。
別に西洋の葱じゃなくても、大丈夫。
太めで美味しそうなものを、4本くらいと、
あれば、オルゾ(大麦)を適量。
葱は、輪切り。
鍋にオリーブオイルを入れて、葱を、せっせと炒める。
しんなりして、くったりして、ぺたんとなったら、
出汁を注ぐ。
出汁は、コンソメでもいいけど、昆布+かつお出汁でもよい。
ここでは、あえて和の出汁というのが、おすすめです。
あとは、大麦を入れて、(なければ入れなくても大丈夫)
冷蔵庫に、ハムやベーコンがあったら、それも細かくして加え、
大麦が軟らかくなれば、塩、コショウで味を整えて出来上がり
たっぷりの葱の甘味と、大麦のプチプチ感。
オリーブオイルの香りと和の出汁との融合。
シンプルだけど、優しく美味しい1皿。
食べきれない分は、鍋ごと、冷蔵庫に入れておくと、
大麦が、出汁を吸って、翌日には
大麦のリゾットに変身
大麦だから、翌日もぷりぷりした食感が残って、
なんだか、アルデンテ調
『ポロ葱とオルゾのリゾット』
なんて、胸を張って出しちゃえば、
誰も、前の日の残りのスープなんて、気が付かないかも
うちの子供達は、スープより、翌日のリゾット風が、
気に入っていて、温め直して、お醤油をちょっとたらして
出すと、
「昨日より、美味しくなったねー」
と、失礼な事を言いながら食べています。
本当は、大麦は浮き身程度に、パラパラと入っているほうが、
スープとしては、上品です。
品より量だ!という、うちの2歳児のような者に食べさせるなら、
大麦は、健康食でもあるので、たっぷりどうぞ。
春のおもてなし
今日は、主人の友人家族がいらっしゃいました。
お教室でも、お話するのですが、
自宅に、お客様をお招きする時は、
とにかく、前もって作れるものを、多く組み込む事。
特に、我が家のように、2歳、4歳の暴れん坊走族が
いる場合、掃除だけでも大仕事なので、
前日までに、作れるものにレシピを集中させます。
お教室でも、好評なきのこのマリネは、
春、という季節からは外れていますが、前もって
作ったほうが美味しいので、おもてなしの定番。
こんな風に、盛り付けると、ちょっと春っぽいでしょ
まさに、旬の新玉ねぎのスープは、菜の花のピューレと
合わせて、マーブルに。
サーモンは香草と一緒にマリネして、
野菜を刻んで和えるだけ。
レモンや、オリーブオイル、バルサミコ、塩という
基本調味料で、美味しく、見栄えよく
メインは、牛ほほ肉の赤ワイン煮。
ワイン1本を使って、3時間くらい、火にかけます。
おかわりができる料理を入れておくと、
量の調整ができるので、男性のお客様の場合、
煮込み系は、おすすめです。
ラズベリーのムースは、口に入れると、とけるような食感です
おもてなしのコツは、
①お客様がいらっしゃる前に、疲れてしまわないように。
②お客様と一緒に楽しめるように、疲れにくいメニューで。
③お客様が帰った後、疲れ果てないような、おもてなしを。
そして、夫婦でおもてなしをする場合は、
夫にできる事は、なんでもお手伝いしてもらいましょう
これ重要
「ようこそ」って、誰かをお迎えすると、
幸せな空気も一緒に、部屋の中に
入ってくるような気がします
これから、春に向けて、新しい出会いの季節。
私も、新しいおもてなしレシピをたくさん、考えますね