「ママが選ぶ本は、だいたい題名に
食べ物の名前がついてるよね」
と、次男に言われ、そんな事もないでしょうと、
反論しましたが、でも、
次男の誕生日のプレゼントに選んだ本は、
やはり、食べ物の題名がついていました

『チョコレート工場の秘密』
この本、
私も、子供の時に読んだと思うのだけど、
何かの雑誌で、恩田陸さんが
『子供の頃に読んで、作家への原点になった名作』
と、大絶賛しているのを読んで、
改めて、子供と読んでみようと思ったのですが、
旧訳は、絶版中 

名作は、新訳で読むと、がっかりする事が多いので、
田村隆一さん訳の旧訳を探しました。
プレミアがついて、定価より高くなっていて、
購入を迷いましたが、
でも、買って正解!
「そうそう!昔の子供の本て、こんな感じだったよね!」
登場人物が、みんなクレイジーで、
表現も、子供用にと過剰にベールに包むことなく、
今なら「アウト!!!」な言い回しも出てくる。
こりゃ、絶版だわ

と、笑いながら読んでしまいましたが、
大人でもワクワクするような、ストーリー展開と、
少しレトロな訳が、絶妙なバランスなのです。
次男も、読み慣れている児童文学のテイストとは
違う名作を気に入ったようでした。
読書感想会のお菓子は、もちろんチョコレート。
1972年初版の本と、
1879年創業のリンツのチョコレート。
『名作』は、どの世界でも時代を超えるのですね。