人形町にあるフレンチ『イレール』にて、
お仕事でご一緒させていただいている方との
交流会がありました。
メディアでもご活躍の島田シェフのお店
『人形町 イレール』は、恵比寿にあったお店にくらべて、
ナチュラルな店作りで、気軽に利用できる雰囲気です。
この時に話題になったのは、テリーヌの盛りつけ方について。
テリーヌは普通、
こうやって、テーブルに置かれると、
「これって、置き方、反対じゃないですか?」
という人が多いのです。
日本人的には、
下底が長いほうが、見た目にも落ちつくし、
安定感があると感じてしまう人が多いのだ。
同席していたアメリカ人のフードコーディネイターの
mark先生は、
「アメリカ人は、下底が長いほうが違和感を感じる」
言うのです。
「だって、パンもマフィンも上のほうが広がっているでしょ」
なるほど
この形がしっくりと馴染んでるのは、どうやら日本人独特の
感性らしい。
この背景には、きっと『富士山』があると私は思うのです。
日本人のDNAには、富士山の形が染み込んでいるのではないかと。
だから、末広がりの形に安心感や親しみを感じるのだと
勝手に解釈しています。
テリーヌを最初に作ったフランス人は、
自分達の料理の盛りつけを見て、日本人が、
「これって、逆さまじゃないの?」
なんて言うとは思ってもみなかったでしょうね。
テリーヌの形から民族の歴史に話が進み、
非常に興味深い、楽しい晩餐でした。