ホテル格付け五ツ星の中でも、更に上のレベルに
『パラス』というカテゴリーがある。
パリのパラス級ホテル『ル・ブリストル』のなかにある
メインダイニングが、
『エピキュール』
まさに、美食のパラダイス

すべてが、超一流です。
案内していただいたお席から、窓の外を見ると、
ブリストルの美しい中庭が、広がって見渡せます。
そんなテラスへ、何気なくやってくる人々が、
まるで、映画に出てくる、
『高級ホテルの常連という役を演じる役者たち』
かと、思うくらい、見事にキマっていて、
人々が、風景になっている

テラスでは、パリで今、流行しているハンバーガーなどの軽食も
いただけるようですが、
ハンバーガーと、言ったって・・・
今、私とあなたが、頭に浮かんだハンバーガーとは、
わけが違うのである 

一流を極めたダイニングで味わうフレンチは、
世界の料理人が、目指し、影響されるレストランのひとつです。
窓の外を見ると、日本人の若者が1人、テラスで食事をしていました。
目をつぶって、
何度も何度も噛みしめて、
真剣な面持ちで、ゆっくり、ゆっくり食べている。
飲み物は水。
お皿をにらみ、香りをかぎ、ソースを口に入れて、深呼吸。
きっと、料理人の卵でしょう。
彼のような若者が、日本のフレンチを支えているのです。
お願い! この味を日本に持って帰って!
日本人の持つ、模倣の五感を研ぎ澄ませて、
この味を、日本で再現して!!
そして、
できる事なら・・・・
もう少し、お手頃な価格で食べさせて!! 

そんな、ちっともパラスじゃない私の、
ひとときの、お姫様体験でした

(おまけ)
贅沢ついでに、
オペラ座にて、本場のバレエ鑑賞

パリに来る1週間前に、熊川哲也さんの
『ロミオとジェリエット』で、感動したばかりなので、
日本人も、ヨーロッパのダンサーに負けてないぞ

という印象。
食も芸術も、なかなかレベルが高い日本なのだと
改めて感じました。