子供の頃、母が食パンに生クリームを塗り、
苺をのせて出してくれたサンドイッチに、
感激して、その日の天気や温度まで、記憶にある。
その後、
『銀座千疋屋』
『西村フルーツパラー』、
『万惣』
『高野フルーツパーラー』
いろいろな所でフルーツサンドを食べたけど、
あの幼い日に食べた、
ただの、『苺生クリームのせ食パン』が、
一番美味しかったなあ。
そもそも、生クリームが、日常的ではなかったのだ。
白いホイップクリームを見るたけで、
充分、ときめいた。
ふと、そんな事を思いだし、子供達のために、
朝食に、フルーツサンドを作ってみた。
早朝の慌ただしい中、
ガーガーと、ハンドミキサーを回して、
作ったフルーツサンド。
子供達の反応は、
「朝の苺は、クリームついてないでいい」
・・・左様でございますか。
そもそも、我が家は生クリームが、
冷蔵庫に入っていない日がないくらい、
日常的な食材。
子供達も、生クリームだけではときめかない
「おおっフルーツサンドだぁ」
同じ家に暮らしていても、
夫はフルーツサンドに、ときめくらしい。
同世代というのは、よいものだ。