発酵フレンチ

ここ数年、料理界で注目のワードは

     『発酵』

 

もともと日本食文化と結びつきが強い

発酵食品。旨味や栄養素を引き出し、

腸内環境を整える『腸活』という言葉が

定着して、益々、発酵食が見直されています。

 

健康やアンチエイジングのための

スーパーフードとしても、改めて注目され、

和食だけでなく、寿司もラーメンもスイーツも

『発酵』をキーワードにして

組み立てている商品が数多くあります。

 

そしてフレンチも。

 

 

『ACiD brianza』アシッド・ブリアンツァ

 

店名のACiDは英語で「酸」を意味し、

発酵の酸をベースにしたフレンチのお店です。

 

 

コペンハーゲンの一流店で

研鑽を積まれた若手シェフによる

発酵技術を駆使した

『フレンチ×ノルディック』

 

もう興味深々!!

最初に渡されたメニューがこちら↓

見ただけで、わくわくします。

 

 

 

どれも、緻密に計算されている料理でした。

 

 

 

 

すごい。

素材の分析力と構成と表現方法。

絶対、シェフは理系に違いない!!

公文で、どんどん進んじゃうタイプだよ。

化学式とか何の疑問もなく納得した人だよ。

個人的に好きなタイプだ。(迷惑な妄想)

 

 

 

そして料理に合わせてペアリングされる

アルコールが8杯。

8杯って、多いですよね?!

ワインだけでなく、途中に日本酒なんかも

入っていたから、しっかり酔います。

いやー。楽しいな(ただの酔っ払い)

 

精密な計算をして組み立てている料理なので、

しっかり頭を使って食べたい料理なのですが、

もう、すっかり酔っているので、

「すごいな。この酸味」

「どうやって出すんだろ。この甘み』

と1皿1皿に、唸るものの、

深く推考する事もなく、美味しく完食。

 

その後、シェフがいらして、丁寧に説明して

下さったのですが、

『先生の説明に、うなずいているだけで

本当は何も分かっていない生徒』

というお芝居が、

店の一角で繰り広げられている風

 

先生、もういちど補講のチャンスを下さい!

 

今度は、お酒を控えめにして、

しっかり美味しさを解読したいと思います!

 

『美味しい』の難易度は

どこまでも深く掘り下げられるという事だけは

理解し、再問を決めた夜でした。